第7話  買い付け旅日記2003(南インド)



今年(2003年)の買い付けは、1/22〜2/19、約1ヶ月間、タイと南インドへ行ってきました。
その中で、南インドのチェンナイ(マドラス)からスタートした、”ヒンドゥー教寺院巡りの旅”(渋いでしょ^^)の日記をご紹介したいと思います。


  *1日目*

昨日、南インドの玄関口『チェンナイ(マドラス)』を出発し、長距離バスでここ『マドゥライ』にやって来ました。
ミーナークシ寺院 マドゥライといえば、『ミーナークシ寺院』。
”ミーナークシ”は南インドの地母神で、魚の目をもつ女神として信仰をあつめています。
本当に、この寺院を中心に街があるという感じ…まさにマドゥライのシンボルですね。
まずは、靴を預けて(寺院に入るときは必ず靴を脱ぎます)ボディーチェック。
意外と厳しいのね…などと思いつつ、中へ入っていきました。
最初に目に飛び込んできたのは、祝福象さんです。近くにいた人に、いくら位払うものなのか聞くと、「1ルピー、1ルピー」と2度も言うので、1ルピーコインを握りしめ、祝福象さんの前にすっくと立ちました。私が持っているコインを器用にお鼻で受け取って、後ろにいる人に渡します。一方私は、その時についたヨダレ(鼻だから鼻水かしら…)が気になって気になって、「早く拭きたい」と心の中で思っているうちに、お鼻で頭をナデナデされ、祝福が終わっていました。
「こんなバチあたりな私を、どうぞ許して下さい」そう思いながら、ウェットティッシュを取り出している私がいました。
奥へ進むと、ガネーシャ像の前で、寺院の方が何かを持っています。
近づくと、それはトレーにのった、10円玉くらいの小さな丸いお団子だと、わかりました。
茶色いそれは、どうやらガネーシャが手に持っているお菓子とのこと…
私もひとつ頂きました。これは、ナッツのような香ばしさがあり、とても美味しいお菓子でした。
ちょっぴりガネーシャに近づいた気分に浸りながら、広い寺院を歩いていました。
ナンディー(牛の神さま)像の首のあたりに、ひっしと両腕を回している女性がいます。
私が近づいても、少しも動く気配がありません。きっと大切なお願い事があるのでしょう、そっと横を通り過ぎることにしました。
旅行の時はいつも持ち歩いている”単眼鏡”で、建物の彫刻などを見ていると、親切に守衛の人が、中央本殿の屋根が見えるポイントに案内してくれました。
異教徒は、中央本殿に入ることは出来ないので、ここからチラッと見える黄金の屋根で、満足することにしましょう。
『ミーナークシ寺院』を後にして、当初の予定ではここから『カニャークマリ』へ行くはずでしたが、急に気が変わって後から行くはずだった『ラーメーシュワラム』へ先に向かうことにしました。
朝早くの参拝だったので、ホテルへ戻りゆっくりTVを見ながら準備をしても、10:00には出発することができました。
『マドゥライ』のバスターミナルから約3時間半で、南の聖地『ラーメーシュワラム』に到着。
驚いたのは、ホテルがないこと…
そして、この町の感じにしては、どうも人が多い…それでも、ようやく見つけた宿で、明日がお祭りだと聞かされました。
「どうりで…」
宿探しは本当に大変でしたが、こんな偶然にニンマリする私でした。


  *2日目*

朝5:00起床。
ホテルの横で”モーニング・チャイ”(さすが、こんな早い時間でもチャイ屋さんはオープンしています)をした後、沐浴場へ向かいました。 メイン通りへ出ると、暗い道に沢山の人影が見えます。
前日の沐浴場当日の沐浴場 どうやら沐浴場まで続いている様子で、巡礼者を乗せたバスも、沐浴場に向かっています。
泊まっている人も多いのでしょうが、朝陽に間に合うように、ここ『ラーメーシュワラム』にバスなどで来る巡礼者も大勢いるのでしょうね。
ようやく到着した沐浴場、ここは海なのです。
砂浜には、どこから来たの?と思わず聞きたくなるくらい、大勢の人でごった返しています。
昨日来た時と、随分違うものです。
沐浴場でのワンシーン 残念ながら、雲が朝陽を飲み込んでしまいましたが、祈りを捧げている人、牛にバナナを差し出している人、沐浴ついでに泳いでいる人、海に入るのを嫌がって泣いている子供、歯を磨いている人、洗濯を(逆にヨゴレている気がする)している人、記念撮影をしている人…ずっと見ていても飽きず、私は3時間以上この場所にいたようです。
やはり巡礼者が多いからでしょうか、ポリスも総動員という感じです。
もちろん、僧侶も何人もいて、右のような光景がいたるところで見られます。
まずは、聖なる海水を汲んできて、お祈りは始まるようです。
これも、”ホーリー・ディ”だからこそ…。
そんな中、すぐに画像が見られる”デジカメ”を持っている私は、皆からモテモテです(笑)
本当にインドの人は写真好き。
ウワサを聞きつけて、いきなり肩をたたかれ「フォト!!」と笑顔で言われると、こちらも微笑んで「OK♪」と答えてしまいます。
ややしばらくカメラマンに徹した私も、せっかくここまで来たのだから、全身とはいかなくても、せめて足くらい…と思い海へ向かうと、先程写真を撮ってあげた女の子が、私の手を引いて一緒に海に入ってくれました。
聖地だからなのでしょうか、それとも海水の中に人々の思いが込められているから?
とても心地よく、ヒンドゥー教徒でもない私が、不思議と感動していることに気づきました。

後ろ髪をひかれながら、沐浴場を後にし、まずは『コザンダラーマール寺院』に向かいます。
寺院まで行く道が海にかかった橋のようで、とても素敵♪
岬の美しい砂浜 そして『ダーナシュコディ』へ、ここでリキシャを降りて、乗合トラックで岬までGO!!
どうしてこんなに人を乗せるんだ、定員オーバーじゃないか!!などということはここでは通用しない…高所恐怖症のケがある私が、トラックの屋根に乗せられることになりました(汗)
でも不思議、高さといい揺れ心地といい、以前乗った象の背中のよう…砂浜を走るので揺れが激しくなってきたけど、ちょっと楽しくなってきたわ。白い砂浜に青い海…景色も最高!!
気分の良いまま、スリランカまで80kmという岬に到着しました。
私も、また足だけ海に入ってみました。
すっかり太陽も高くなって気温も上がっているのでしょう、海水がとても気持ち良かったです。
再び乗合トラックで戻り、待っていてもらったリキシャに乗り、『ガンダマンダナ寺院』へ。
この辺りで一番高いところにあるので、本当に眺めが最高です。
『ラーマナータスワーミ寺院』は、午前中は巡礼者で混雑しているから、夕方に行ったほうがよいと、沐浴場でポリスに教わったので、ちょっと遅い昼食をとり、ホテルに戻りました。
ゆっくり休憩して、沐浴場近くの『ラーマナータスワーミ寺院』へ、途中チャイを飲み、のんびりと歩いて向かいました。
この寺院は、インドの叙事詩”ラーマーヤナ”に出てくる有名な寺院です。
魔王ラーヴァナにさらわれた妻シーターを無事奪回したラーマ王が、穢れを清めるため沐浴した後、リンガをまつったといわれています。
ですもの、巡礼者が大勢ここを訪れるわけですね。
『ラーマナータスワーミ寺院』に到着すると、ポリスが言っていた通り、中はガラガラです。
沐浴を終えた人は濡れたままで、この寺院を訪れ参拝するようで、この寺院の床は水浸し…。
寺院の中を歩きながら、巡礼者で混雑していたであろう午前中を想像して、今のこの静けさを不思議に感じていました。
そう言えば、先程『ダーナシュコディ』でトラックの屋根仲間(笑)だった男性も、今日中に、マドゥライのお家に戻ると言っていたなぁ〜、きっとこの時間はもう、ここ『ラーメーシュワラム』に巡礼者は少ないのでしょうね。
ちょっぴり寂しそうな寺院を後にし、私の”ホーリー・ディ”も無事終了です。


  *3日目*

チャイ屋さん 今日も早起きをし、沐浴場へ向かいました。もちろん今朝は、警備をするポリスも僧侶の姿もないですし、巡礼者の数だって昨日の比でありません。
そのせいか、家族で海をバックに写真を撮っていたり(昨日だったら、こんなこと出来ないですものね)、思いっきり泳いでいる男の子がいたり…のびのびした雰囲気が漂っている、今朝の沐浴場でした。
残念ながら朝陽に縁がないようで、今日も雲の中(涙)
もう一泊して朝陽を見たい気持ちをグッと抑えて、これから私は『カニャークマリ』へ向かうのです。
宿のすぐ近くのチャイ(インド風ミルクティー)屋さんともサヨナラです。
「時間の限られた旅ゆえ、いざ!!」という掛け声と共に、ここ『ラーメーシュワラム』を後にしました。
約9時間半…思ったより長いバスの旅になりました。
ちょうど到着する頃に、美しい夕日が窓の外に見えてきました。
そう、ここ『カニャークマリ』はインド最南端の町、インド洋から昇る”朝陽”と、アラビア海に沈む”夕陽”を、両方見ることができる素敵な町なのです♪
明日の朝陽にワクワクしながら、ずいぶんと早く睡魔に襲われた夜でした。


  *4日目*

カニャークマリの美しい朝陽 今日も(もう早起きに慣れたよう)、まだ暗いうちに朝陽スポットへ向かいました。
もうすでに大勢の人が来ています。
「カフェカフェカフェカフェ〜」とコーヒー売りのおじさんが歩いているし、昨日までの『ラーメーシュワラム』とは違って、観光的な雰囲気です。
ですから、太陽がチラッと顔を見せた瞬間、「おぉ〜!!」「ヒュ〜♪」という大きな歓声があがりました。ちょうど、”ひこうき雲”も出現していたので、それにも朝陽があたり、それはそれは美しい光景です。
ちょっと興奮ぎみにシャッターを押す私、その後ろでデジカメの画面を覗く人達…
やはり、ここでも”デジカメ日本人”は、大人気。
たくさんのファミリーをカメラにおさめ、時には一緒に「はい、ポーズ☆」…
ここでは、ひとりで寂しいなんて思うことはないようです(笑)
美しい朝陽を堪能した後に、すぐ近くの『クマリ・アンマン寺院』を参拝しました。
ここは、処女神”クマリ”をまつり、インドで最も南に位置する寺院です。
”クマリ”はシヴァ神と結婚し、一生を処女(タメル語で”カニャー”)として生きる苦行をつんだといいます。
『カニャークマリ』…そのままこの町の名前になっているわけですね。

可愛い女の子と、カラフルなコーラムコーラム 今日の昼食は、やはり海ですからねシーフードですよ…ということで、”フィッシュ・カリー”♪この前に、お散歩していたからお腹ペコペコです。
美味しくお食事を頂いた後で、ここのボーイさんに、”南インドを旅してずっと気になっていたもの”について聞いてみました。
右のように、お家やお店の玄関前に描かれている模様…”コーラム”というそうです。
お客様を歓迎するなどの意味があるそうで、毎朝、チョークの粉のような”コーラム・パウダー”で描かれます。模様も様々ですし、色を使っているところもあります。面白いのは、やはり「上手い」「下手」があること。
町から町へ移動のバスの中から見た”コーラム”で、素敵なものも沢山ありました〜
私、かなりこの”コーラム”が気に入っているみたいです(笑)
この後、本屋さんがあれば、このテキストがないか探すようになりました。

さて、『ヴィヴェーカーナンダ記念堂』へ向かおうと、ボート乗り場にやって来ました。
50人は余裕で乗れそうなボートは満席です、たくさんの人が一緒に島へ向かいます。
まずは、朝陽の画像の左側に写っている巨大な『ヴィヴェーカーナンダ像』を見学し、次に『記念堂』へボートは進みます。
ここは、インドの聖人”ヴィヴェーカーナンダ”が、ここで悟りを開いたことを記念して建立されたもので、彼が瞑想にふけったといわれる岩窟も残されています。
そこは、真っ暗なのですが、”オーム(神聖なる音節)”だけがライトアップされていて、人々は思い思いに瞑想しています。
私達(ボートで会ったファミリーと一緒)もそっと中に入り、少しだけ瞑想タイム…。
小学生の男の子だって、しっかり瞑想してるのを見て、なんだか妙に感心してしまいました。
帰りのボートで、そのファミリーのお母さんが、私に”オームのネックレス”をプレゼントしてくれました。
思いがけない贈り物に、ビックリの私…次の瞬間、すっごく嬉しくなり、さっそく身に付けることにしました。
ボートが到着して、ファミリーともお別れです。「本当にありがとう!!」

アラビア海に沈んでいく夕陽を見ながら、旅はイイなぁ〜としみじみ思っていました。


  *5日目*

もちろんまだ暗いうちに、朝陽スポットへ。
今朝は、昨日よりも手前の、人の少ない場所を選びました。昨日はたくさん写真を撮ったから、今回はゆっくりと見たかったからです。
やはり太陽が昇ってくるのって、感動的で美しい!!
帰り道の屋台で、”バダイ(インド風コロッケ)”とチャイで軽い朝食をとり、ホテルへ戻りました。
今日も一日、『カニャークマリ』でのんびり過ごそうと思っていたのですが、なにせ貧乏性な私のこと、部屋でゴロゴロとガイドブックを眺めていると、「ここも行ってみたいなぁ〜」というところを発見。「当初の予定には入っていない場所だから、ちょっとムリしないと行けないわね」などと考えて時計を見るとまだ8時、「よし、行こう!!」と決めて20分後にはチェックアウト。
まずは『ナガルコイル』でバスを乗換え、『マドゥライ』まで戻り、そこから目的地『ティルチー(ティルチラパッリ)』へ、バスの乗り継ぎも良くって、明るいうちにホテルにチェックインできました。


  *6日目*

揚げたてプーリー♪ ホテルを出てすぐの食堂で、朝御飯。
もうすっかり馴染んだバナナの葉のお皿に、手際よくお料理をのせてくれます。
でも右手だけで食べるのは、まだまだ下手な私、横で食べている男性は本当にお上手…そ・そりゃそうよね(汗) お食事が終わったら、この葉を丸めて中央を折りV字になるように持ちます。
こうすると残った汁がこぼれずにゴミ箱まで行けるんですね。
そして、この葉を食べに牛や山羊さん達がやってくる…う〜ん無駄がない!!
最後は手を洗って、お会計「約15円也」。ここの、揚げたてプーリーは最高に美味しかったぁ♪
ロック・フォートからの眺め
満腹になったところで、沢山のゴープラム(門塔)を持つ『ランガナータスワーミ寺院』と『ジャンブケーシュワラ寺院』へ、その後『ロック・フォート』へ向かいました。
この『ロック・フォート』、街の中に不自然にそびえ立つ岩山で、途中の寺院にはシヴァ神、頂上にはガネーシャがまつられています。
本当に見晴らしが良いところで、多くの人がその景色を楽しんでしました。

さて、ここ『ティルチー』の半日観光を終え、次の目的地『タンジョール(タンジャヴァール)』へ出発です。
バスで1時間半くらいで到着。すぐに目に付いたホテルを、今日のお宿に決めました。
部屋に荷物を置いて近くを散策すると、行列のできる”スナックとスィートのお店”を発見。
そこで、サモサ(マッシュしたポテトやお野菜を厚めのギョウザの皮ようなもので、包んで揚げてあるもの)とカレーパンのようなものを食べてみました。うん、混むだけあってとっても美味♪チャイとの相性もバツグンです。
こんなに甘い飲み物や揚げ物は、日本じゃほとんど口にしない私ですが、ここインドではなぜか美味しく感じます。


  *7日目*

ブリハーディーシュワラ寺院 朝一で、シヴァ派の『ブリハーディーシュワラ寺院』へ向かいました。
どんどん見えてきた寺院の渋そうなこと…
もしかして、今まで見てきた中で一番好みの寺院かも。
そんな期待と、この寺院を見たくてハード・スケジュールになったという思いで、どんどん足早になっていきます。
ようやくゴープラム(門塔)に到着、しかし靴の預り所が見当たりません。
どこの寺院でも靴を脱いで入るのですが、必ず靴の預り所(または売店)があるんですよね。
でもここでは見当たりません。
脇に止まっているバイクの横に、何足かサンダルがあったので、私も真似してそこに置いて入ることにしました。
まず見えてきたのは、インドで2番目に大きなナンディー(牛の神さま)像です。
そして、その奥には本殿があります。
どこの寺院も、本殿には異教徒は入れないものなのですが、入口にいたお兄さんが手招きしてくれたので、ちょっとドキドキしながら中に入らせてもらいました。
ロウソクの炎がゆらめく薄暗い本殿内は、神聖な雰囲気が漂っています。
「本当に私が入って良かったのかしら…」と独り進んでいくと、奥の方に、10人くらいの参拝者と僧侶の姿が見えてきました。
その人々の後ろには、巨大なリンガ(直径5m・高さ3.7m)がまつられていて、皆がその本尊に祈りを捧げていました。
私も、ちょっと恐縮しながら後ろで手をあわせていると、額に横線の入ったシヴァ派の僧侶が手招きしてくれ、私の額に白い粉を付けて祝福してくれました。
ここの寺院の本殿は、もともと異教徒も入ることができるのか、それともこれは特別なことなのか、謎のまま『ブリハーディーシュワラ寺院』を後にしました。
お花屋さんお花の髪飾り ホテルまでの帰り道、前から目をつけていた”お花”を買ってみることにしました。
さすが南国、生花を髪に付けている女性が多いのです。
小さなお花が糸で連なっているものが、右のように屋台で売られています。
手の先から肘までが、一単位みたいです。
「その半分の長さでいいから、半額にして」と伝えると、「OK、OK」と言って、半額で肘までの長さで切ってくれました(笑)
そして、写真を撮らせてもらってそれを見せると、ご主人はたいそう喜んでくれて、横にいた奥さんに、私の髪に花をつけてあげるように、言ってくれたようです。
その奥さんは、また違うお花をチョンと切って、先程買ったお花と一緒に髪につけてくれました。
ものすごいボリュームのお花…ちょっと気恥ずかしいくらいです。
お花をユサユサさせながら、昨日見つけた美味しいスナック屋さんへ向かいました。
これからまた長いバスの旅、お菓子とスナックの買い出しです。
悩みながら指をさして注文していると、なぜか隣のおじさんが色々とサポートしてくれます。
結局この人もお客さんで、最後にはコーヒーまでご馳走になる始末。
そんなありがたい思い出の『タンジョール』ともこれでお別れ、ここから一気に、出発地点の『チェンナイ』へ戻ります。


  *8日目*

もうあまり時間がなかったので、『カーンチープラム』と『マハーバリプラム』は、チェンナイから日帰りの旅にしました。
朝早起き(これはもう得意技)し、バスターミナルから『カーンチープラム』へ向かいました。
バスを降りて、まずはリキシャと交渉です。ここは寺院が点在している所なので、時間のない私にはリキシャで全部回ってもらうのが一番と考えたからです。…とりあえず、交渉成立。
そして、『ヴァイクンタペルマール寺院』、続いてシヴァ派の『エーカンバラナタール寺院』へ向かいます。ここへ足を踏み入れるとすぐに女の人が近づいてきて、強引に手を引かれ壁のレリーフの前に立たされ、儀式を始めだします。断っても、ほとんど無理やりです。もちろん終わったら「はい、お布施」と手を出されました。
なんだかとっても悔しいので、笑顔で「ありがとう!」と50パイサを払ってあげました。もちろん少ないと不服そうでしたが、1日目『マドゥライ』の象さんより多く払う気はなかったのです(笑)
境内に入っても、別の人が近づいてきて、お祈りをしてくれそうになります。おっと、これは逃げました。
そんなことばかりで、ちょっとウンザリなこの寺院(立派な寺院なんでしょうが)を後にして、『カイラーサナータ寺院』へ到着。
ここは中には入れるものの、足場が沢山組んであり修理中のようです。その作業員に、足場の上から「ペン、ペン」と催促され、寺院を出たところで子供達に「ペン、ペン」と近寄られ、なんだかドッと疲れがでてきました。
ヴァラダラージャ寺院最後に向かったのは、ヴィシュヌ派『ヴァラダラージャ寺院』です。
ゴープラムをくぐると、額に縦線のヴィシュヌ派僧侶が料金所を指差して教えてくれました。
お礼を言って、そちらへ向かうと、その人も一緒に来てくれます。
「…?」
僧侶?ガイド? そして、誰も何も言わないのに、ガイドがスタートました(笑)
でも、愛嬌たっぷりの人だったので、このままお願いすることに(もちろん黙っていればいいのです;)、そんな私の思いも知らず、寺院の案内はどんどん進んでいきます。
このガイドさん、写真撮影のポイントでは「Take!!」と言って、カメラのシャッターをきることを薦めてくれます。右の写真も、自らそこに立ち「Take!!」と、力をこめて言ってくれました(笑)
最後にもちろんガイド料をお支払いするわけですが、意外とあっさり請求の半値以下のガイド料(20Rs)でOKしてくれました。
”20Rs”…この時日本円で、約50円。でも、チャイが10杯は飲める金額です。前に買ったお花が4Rs…手の先から肘までの5倍の長さが買えます。このおじいちゃんが、大っきなカップでチャイを飲む姿と、とんでもなく長いお花を首にグルグル巻いてる姿が、ふっとよぎりました。
クリシュナのバターボール再びバスに乗り、『チャンガルパット』でバスを乗換え、『マハーバリプラム』へ。
到着したバススタンドから歩いてすぐのところに、有名な『アルジュナの苦行』と呼ばれる大きな浮き彫りを見ることができます。
そこから先に進むと、これまた有名な、落ちそで落ちない巨大な岩『クリシュナのバターボール』が見えてきます。
こういう所では、ちょうど岩が落ちてきそうな場所に腰をかけている人が大勢いるものですね。
もちろん私もそこへ座ったり、岩をウ〜ンと押したりしてみました。
そこから海岸へ歩いて行き、海と海岸寺院が見えるレストランで、かなり遅い昼食です。
ここは、欧米人観光客が多い町で、レストランにも大勢の方が来ていました。
もちろん、ここでも”フィッシュ・カリー”。
もう何回食べたことか…、でもそれぞれ使っている魚も味付けも違うので飽きることはないですし、それにやっぱり美味しい♪ ここでのんびり海を見て過ごせたら、どんなに素敵だろう〜などと思いながら、食後の運動に砂浜をお散歩し、傾いてきた太陽を見て、そろそろ時間だなぁ〜と寂しく帰路につきました。
チェンナイに到着する頃にはすっかり暗くなり、南インドの観光が全て終わった物悲しさが、一層深まっていきました。


インドは本当に広い国ですので、それぞれ違った表情を見せてくれることでしょう。
その中で今回の南インドは、”フレンドリーで、素朴な笑顔が似合うところ”…という印象を私に与えてくれました。
今度は、”コーラムを探す旅”(笑)な〜んてしてみたいですね。



守り本尊 目次 アジャンタ旅日記



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