今回は、干支別の守り本尊のお話です。
梵字は、独特で素敵な文字ですよね。デザイン的にも、とても人気があるようです。
ご存知の通り、サンスクリット語のことを「梵語」といい、梵語をあらわす文字を「梵字」。その中で、仏さまなど諸尊をあらわしたものを「種字/種子(しゅじ)」といいます。
そして種字は、ただ単に文字としてではなく、諸尊そのものとして捉えられ、大切にされているようです。
ぜひこの機会に、ご自分の守り本尊を確認してみましょう。
千手観音(せんじゅかんのん) 梵名:Sahasrabhuja
千の眼と千の手で、全てをお救いくださいます。
千という数字は広大無辺をあらわし、手や眼のとどく範囲の広大さを象徴しています。
千手千眼(せんじゅせんげん)観音とも呼ばれ、たいへん慈悲深〜い観音様として有名です。
虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) 梵名:Akasa garbha
限りない智の徳を必要なだけ与えてくださるという、ありがたい菩薩です。
『虚空蔵菩薩求聞持法(こくうぞうぼさつぐもんじほう)』は頭脳を明晰にし、記憶力を高める修法としてよく知られています。かの弘法大師空海もこの法を修したといわれています。
文殊菩薩(もんじゅぼさつ) 梵名:Manjusri
獅子に乗り、普賢菩薩と共に釈迦如来の脇侍をつとめます。
「三人寄れば文殊の智慧」といわれることでもわかるように、智慧の菩薩といわれています。
智慧といえば、先にご紹介した虚空蔵菩薩も有名ですね。学問的なことは虚空蔵菩薩、実践的な智慧は文殊菩薩…というところでしょうか。
普賢菩薩(ふげんぼさつ) 梵名:Samanta bhadra
六牙の白象に乗り、文殊菩薩と共に釈迦如来の脇侍をつとめます。
文殊菩薩の智慧に対して、慈悲を司る普賢菩薩は、増益と延命という二つの大きな徳も持っておられます。
梵名『サマンタバドラ』は、サマンタ=普(あまね)く、バドラ=賢(かしこ)い、と訳され、『普賢』となったようです。
勢至菩薩(せいしぼさつ) 梵名:Mahastha maprapta
観音菩薩と共に、阿弥陀如来の脇侍をつとめます。
その光明智慧はあまねく一切を照らし、無上の力を有する菩薩といわれています。
修行者を守り、阿弥陀仏の極楽浄土に往来することを妨げる悪神の力を砕くとされています。

大日如来(だいにちにょらい) 梵名:Mahavairocana
密教の世界で最も尊ばれ、中心となる仏です。
金剛界では、智拳印(忍者がよく結ぶ)を結び、胎蔵界では、法界定印(座禅を組むときなどに用いられる)を結び大いなる慈悲をあらわす大日如来としてあらわれます。
不動明王(ふどうみょうおう) 梵名:Aryacalanatha vijayaraja
大日如来の化身とされ、憤怒の相をもって煩悩や迷いを打ち砕いてくださいます。
いつも優しいだけではダメということでしょう、この場合の憤怒とは、実は慈悲のきわみなのでしょうね。
また修行者を加護し、達成させるという一面ももってるようです。
阿弥陀如来(あみだにょらい) 梵名:Amitabha
無量という意味の梵語「アミタ」から、無量寿如来、無量光如来とも呼ばれています。
浄土宗や浄土真宗の本尊として知っている方も多いでしょう。
「南無阿弥陀仏」と唱えることで、極楽浄土へ導いてくださる、慈悲の如来です。
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