第5話  買い付け旅日記(カンボジア)



今年(2002年)は、2/14〜3/12の予定で、冬の”長期買い付け”に出かけました。
タイからベトナム、カンボジアと3カ国をまわったわけですが、その中でもアンコール遺跡巡りをした、カンボジアの旅日記をお届けしたいと思います。


  *1日目*

首都プノンペンからトンレサップ湖のスピード・ボートに乗り、約5時間の船旅後、そこから30分くらい車で走り、目的のシェムリアップに到着しました。
ここで、宿泊先をまず見つけ、落ち着いた頃には16:00になっていましたので早速、『プノン・バケン』というサンセットで有名な遺跡に向かうことにしました。ここ、結構登るんですよね・・・。どおりで下で象さんが乗客を待っていたわけだ・・、などと思い、サンダルの自分と、日頃の甘えた生活を反省しながら足を進めました(苦笑)
登りきったところは、木々の間にアンコールワットを見下ろすことができる、なかなか眺めの良いところでした。
人もどんどん集まってきたこの場所で、プノンペンで購入したカンボジア古典音楽を聴きながら、陽が沈むのを待つことにしました・・・が、雲が邪魔して、綺麗なサンセットを見ることが出来ない(涙)・・・という結果に終わりました
まぁ、気を取り直して、明日のアンコールワットのサンライズに期待しようと、早々と床についた初日でした。


  *2日目*

朝5:30出発、まだ真っ暗な道をアンコールワットに向けて走り出しました。
到着するとすでに、沢山の人がベスト・ポジションを探して、参道にあふれています。
うっすらと明るくなって来ている中、下のほうに雲があるのが見えてしまい、ちょっと寂しく思っていましたが、そんな時に後ろから歓声が起こりました、その雲から太陽が顔を覗かせたのです。
アンコールワットの背に太陽があるその姿は、感動的で素敵なものでしたよ。
充分朝陽を浴びてから、朝食をとり、今日の観光のスタートです。
今日は少し遠出をして、『クバール・スピアン』と『バンテアイ・スレイ』という遺跡に向かいます。
『クバール・スピアン』は先日の”世界ふしぎ発見”でも放送されていて、行きたい所のひとつでした。川の中にレリーフがあり、とても珍しく美しいところのはずなんです・・・が、私の行った時は、川の水がかなり少なくなっていて、水の中に見えるはずのレリーフが、乾いてカサカサでした。
「また、ここに来いってことだな〜」と前向きな(自分勝手な)解釈で納得し、「これらが水の中にあったら・・・」と空想の世界に浸り、うっとりする私でした。
山道を歩いてきたので疲れた身体に、バイタクのドライバー君が途中買ってくれた、甘〜い”さとうきび砂糖”はかなり効果がありました。

バンテアイ・スレイ 次に向かったのは、『バンテアイ・スレイ』です。
ここは、規模は小さいのですが、レリーフが本当に綺麗な遺跡です。中でも有名な”東洋のモナリザ”と呼ばれる美しいデバター(女神)を探し、単眼鏡で覗いていると(柵がしてあり、近くまで行けなかったので)地元のおじさんおばさんの団体が通りがかり、その単眼鏡は大人気になってしまいました。
とっても気に入った『バンテアイ・スレイ』を後にし、ちょっと早いですが今日の観光はおしまいです・・・というのもこの後、ドライバー君がお家に連れて行ってくれることになったからです。
途中で会った、ドライバー君のお友達と、その乗客の日本人の男の子も一緒に行くことになりました。
高床式のそのお宅には、お父さんとお母さん、ご兄弟がいらっしゃって、私たちを笑顔で迎えて下さいました。
庭のまだ青いマンゴーを剥いてくれて、お魚の汁と砂糖を混ぜたものと一緒に勧めてくれました。青リンゴに似た味のマンゴーに、このソースは日本人には微妙なものでしたが、食べてるうちにそんなにイヤなものでもなくなってきて、適応性のある自分に驚いたりしました。
畑をお散歩したり、ハンモックで寝かせてもらったり、ここで採れたとうもろこし(ここでは、皮のまま茹でて食卓にのぼります)をご馳走になったり、と本当にリラックスした時間を過ごさせていただきました。
帰りには、通っている学校にも連れて行ってくれ、ちょうどやっていた英語の授業のクラスにお邪魔しました。先生が嫌な顔ひとつしないで、笑顔で教室に招き入れてくれたのには感動しました。この大らかさが素敵ですね♪


  *3日目*

この日は、超有名どころの観光です。 まずは『アンコール・トム』へ向かいました。
バイヨン → 王宮 → バプーオン → 象のテラス → ライ王のテラス → プリア・ピトゥ
と周りました。

バイヨン やはり有名どころの、須弥山を象徴化したという『バイヨン』が良かったですね。ここの壁には、神話や戦争の様子、狩りなど人々の日常の風景、ユーモラスな大道芸人や、ほとんど相撲って感じのレスリングなどの催しものなどが刻まれていて、それらを見るだけでも、かなりの時間を要しました。また、『アンコール・トム』と言えば、これ!!ってくらい有名な、”クメールの微笑み”と呼ばれる観世音菩薩の顔も拝みました。
『バイヨン』の後、歩いて『バブーオン』へ向かったところ、間違ってその先の『王宮』に着いちゃいました(笑)石で作ることが出来るのは神殿のみで、人間の住むところは、たとえ王様でも許されないそうです。ですから、王宮の痕跡は残っておらず、ここでは『ピミアナカス』という小さな神殿だけが目を引きます。
次に戻るかたちで、『バプーオン』へ。こちらは、修復工事が進められていて中には入れませんでしたが、周りに無造作に落ちているレリーフを眺めて楽しみました。
空中参道を通って『王宮』前にある、『象のテラス』に行きました。大好きな象さんのレリーフを沢山見ることが出来て大満足でした。続いて『ライ王のテラス』、『プリア・ピトゥ』と向かいました。
そして、歩き疲れた足を休め、ちょっと遅い昼食をとってから、アンコールワットへ。
まずは、じっくりと壁のレリーフを見学しました。ここでは、インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』のものがほとんどで、『バイヨン』に比べて宗教色が濃いのが印象的でしたね。中でも、”乳海攪拌(ヒンドゥー教の創世神話)”を描いたレリーフが良かったです。
次に中央祠堂に登りました。とっても見晴らしの良いところで、日が沈むまで(と言っても、ここアンコールワットは、18:00で閉まってしまうんですが)ここでのんびり過ごそうと、腰をおろしました。
でも今日も、天気は良いのに空の下には感じの悪い雲があって、私の期待を打ち砕こうとしています。
まぁ都合の悪いことは、なるべく見ないようにして、この素晴らしい景色を楽しむことにしました。
が、期待通り(笑)、夕陽は雲の中に沈んでいきました。


  *4日目*

遺跡巡り最終日のコースは、
プラサット・クラヴァン → バンテアイ・クディ → スラ・スラン → タ・プローム → タ・ケウ → トマノン → プリカ・カン → ニャック・ポアン → 東メボン → プレ・ループ
です。

タ・プローム 中でも、『タ・プローム』は、実に良かったです。スッポン(カンボジア語)の木が、遺跡を呑みこむように生えていて、本当に神秘的な所でした。
アンコールワットにもありますが、胸を叩くと「グォ〜ン」と響くお堂も面白かったですよ。
『プリア・カン』では、虎色のトンボや青い蝶を、追いかけまわしたり、『ニャック・ポアン』の石像に、思わず吹き出してしまったり・・・遺跡の色々な楽しみ方も、発見しました。
帰り道、バイクがパンクしてしまい、道沿いにある修理屋さんに、バイクを押しながら向かいました。
そこには、黄色やオレンジ色のガソリンが、ペットボトルに入って売っていました。
ドライバー君といえば、修理屋さんとナンダカンダと話をしています。結局、チューブを取り替えなければいけないみたいです。
新品のチューブに履き替えて、いざ出発!!・・・少し走ると、またパンクしちゃいました(汗)
ちょっと怒った様子のドライバー君、バイクを押して、サッサと修理屋の方に歩いて行っちゃいました。
私が修理屋さんに着いた時には、言い合いの真最中。
どうやら、新品のチューブに取り替えてはもらえないらしく、パンクしたところを、塞ぐしかないみたいです。
すっかり落ち込んでいたので、励ましてあげようと、ビールをご馳走してあげることにしました。
シェムリアップでビールが一番安い居酒屋に、連れて行ってもらうことになりました。
ここで、初めてアヒルを食べました。意外と美味しくってビックリでした。それと、キャベツなどの野菜を「キィ」というソースに付けたものを肴に、「トゥアル・カーゥ・ムィ!!(乾杯)」とキンキンに冷えたビールを飲み始めました。
ふたりで、ビールを6缶と料理で、約500円ちょっと・・・と感動のプライスでしたよ。

これが、アンコール遺跡を観光した時の旅日記です。

遺跡好きの方、是非カンボジア・アンコールワットへお出かけください!!



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